時間とともに痛みが強さを増していた。


ここまで痛みが酷いこともそう多くないので、久しぶりの辛さに負けてしまいそうだ。


定期検診は受けていてもこんなんだ。


月に一度 当たり前のように訪れる痛みに、今日もトイレで涙を堪えた。


痛みに、悔しさに、情けなさに。






「ねえ愛香」



背中を叩かれ、目を開く。



薬のせいか、無意識に目を瞑っていたことに気がついた。




「寝室で寝な」



「…寝てない」



「薬効くまで時間あるから」



「も、効く」



「顔真っ青」



「…」



「冷えたら悪化するぞ」




ココアのおかげで体が温かい。



隣に奏太の温もりまでを感じ、つい瞼が重くなる。




「寝るな」



「寝てない…」



「ほら、立って」




強制的に立たされたと思ったら、背中を押されて寝室へ。



数十分前に離脱したベッドに戻り、部屋を出て行こうとする奏太を求める前に力が抜ける。



閉じた瞼を持ち上げる気力はなく、再び意識を手放した。