足を引きずって待合室まで歩いていく凜に追いつくと、“痛い”と表情を歪めた。 「悪化させるなよ…マジで」 「させないもん…」 「痛みが引いてもヨガはダメだってよ。先生に言われてるんだからね」 「え?じゃあ友達に誘われたらどうすればいいの?」 「…断れ」 「…見学だけでもいこーっと」 独り言のように呟く凜をまた抱き上げて、腰をかけた。