「神経が…どうのこうの……湿布を貼って一週間…」



全く参考にならない言葉を並べて、凜は不安そうに俺を見上げる。



港はその凜の言葉に眉をひそめて、苦笑いを浮かべた。



「神経…?」



「わ…わからないです…」



困ったように顔を上げて、港は俺と凜を交互に見つめた。



「凜、本当に何にもわかってないな…。先生の話聞いてたのか?」



「…だって医療用語いっぱい並べられて…訳わかんなかった」



訳わからない説明を先生がする訳ないだろ、とでも言いたそうに港はまた苦笑いを浮かべる。



包帯が取られると、やっぱり腫れている足首が痛々しい。