「美味しい…」
そっと広がる優しい甘さに、フルーツの微かな酸味。
思わず笑みがこぼれる、大好きな味。
「永菜のその顔が見たかった」
咲は嬉しそうに笑うと、スプーンを入れた。
「永菜、明日はどうしたい?」
「海に夕日を見に行きたい」
「あれは本気だったのか?」
「そうだよ!」
「じゃあ夕方は海な」
「本当に海を見に行くの?」
「どっちだよ」
「うん、見に行きたいけど…いいの?」
「いいよ」
「本当に!?」
「本当に」
「昼はどうする?」
「海に行けるなら何でもいい」
「…そうか。じゃあ俺が考えておこう」
「うん、咲に任せる」


