私の言葉にまた無表情の高島先生は、服をめくって聴診器を当てる。



いつもより一カ所にかかる時間が長くて、高島先生をじっと見つめていたら目が合ってしまった。



高島先生の微かな表情の変化でも、大体音が悪いのだとかはわかってしまう。




恥ずかしくなって目を伏せると、聴診器が抜かれてボタンが留められていった。



「吸入出してもしないと意味ないもんなぁ」



パソコンに向かう高島先生は、ため息と共にそう言って。