「高島どうよ」


「うん、今点滴中」


「あれじゃしばらく家にいるようだな」


「あの状態は酷いよね」


「食事も取ってないんじゃないの?」



"今は1人だもんね"



港の呟きに、あぁそうか…と納得した。









鳴り響くPHSを握りしめ、港は小走りで病棟へ。


救急外来は、今夜は驚くほど患者がいない。


夜食を食べる時間だってありそうだ。