次に私が目を開けたのは、感じた違和感のせいだった。
胃の辺りがキリキリ痛むような気がして、目を開いた。
そうしてまた後悔をする。
眠ってしまった、と。
腕を伸ばして携帯電話を掴むと、画面の点灯に少し時間がかかった。
指先が若干震えているような気がする。
目を覚ましたばかりで、しばらく眩しさに画面を見ることが出来なかった。
少し慣れてから画面を見ると、ちょうど午前3時を示している。
キリキリと痛む感覚は、徐々に不快感に変わった。
体を起こすと、頭の中が揺れる。
頭の中に石ころが何個も入っているような感覚だった。
胸のあたりが気持ち悪くて、体を起こしているのが辛い。
だからと言って横たわると、不快感は強い吐き気に変わってしまう。
少し水を飲もう…
揺れる視界が安定するのを待ってから、ベッドを降りて寝室を出た。