「降りられる?」


眠ってしまっていた結を抱えて、陽に手のひらを差し出す。


「大丈夫」


その手をとってゆっくり車を降りた陽は、若干体を横に揺らした。



「ごめんね…っ」


咄嗟に手を引くと、陽は顔色を青く染めた。





「大丈夫、歩ける」


そう言う陽に頷き、自宅へ足を向ける。





少し後ろを歩く陽の背中に手を添えると、引きつっていた表情を無理矢理笑顔に変えた。