陽さんも喘息だということがあるせいか…港くんは蒼に似て結構敏感。



「言ってくれれば吸入してから聴診したのに」





「でも…大丈夫かと思っちゃって…」




「喘鳴ははっきり聞こえるし…高島だったら雷落ちてそうだな」



冗談っぽく笑った港くんは、ベッドに椅子を寄せてぽんぽんと叩いた。




「吸入、したら?」



「やっぱり…そう…なりますか…?」




「ふふ、顔に嫌だって書いてある。でもこのまま季蛍さんが帰ると蒼に後から言われるよ~」



「…それもそうですね」