「みんな揃ったことだし、お昼にする?」
そう切り出して一番表情が変わったのは、意外にも季蛍さんだった。
陽は完全に開き直っているのか、興味がないように聞き流している。
「そうだね。あまり遅くなっても…ね?」
唯一返事が返ってきたのは蒼だけ。
「2人はそっちで食べたらいいよ」
陽と季蛍さんはソファの方へ、俺と蒼はダイニングで。
2人で話したいことはあるだろう。
「陽も」
「…いいよ、私は」
「良くない」
「陽さん、食べましょ?」
季蛍さんが手招きをして誘うと、少し悩んでからゆっくりこっちへ歩いてきた。
食べる気配は見えないが、とりあえず陽は席へ。
「いただきます」
"とりあえず"手を合わせた感が溢れているが、いいだろう。


