「…大丈夫だから」






頬に冷たい何かがツーっと流れたのがわかった。


同時に、耳元で囁く柔らかい声。







どうか苦しい夢を見ませんように。






意識のある中でそう願い、温かい手のひらを頬に感じながら、眠りに落ちていった。