「起きちゃったね…」



体を捻らせて泣き出す結の体を抱え、背中をさすりながら少し揺らす。



「まだ具合悪いのかな…」



抱えた結の体から感じる強い鼓動は、私と同じように少し早い。



ドクン… ドクン…



そうやって音が伝わってくる。







手のひらを額に当てたが、少し前のような熱さは感じない。


よかった…と安心した直後、結の背中が脈を打って吐き出してしまった。





泣いた理由がわかったよ。






吐いてから一度大きな声で泣いたが、少しすると腕の中でぐったりと脱力してしまった。