助手席に夏来を座らせると、真っ赤な目をこすってまた泣きそうな顔。



「よし、おばあちゃんちついても泣いてたらおばあちゃんびっくりしちゃうでしょ?」




頭を撫でて実家へと車を飛ばす。



「…お休みしたら先生に怒られる?」




"行きたくない"と泣いたのに心配なところは心配なのか…。



「怒らないよ。先生怖い?」



「……怖くない」




「そっか。お友達もみんな心配してるんじゃないの?夏希お休みだねって」



「……」



「まぁ今日はゆっくりしてるといいよ。だから泣かない」




「…ん」