_ピピッ





電子音が鳴って取り出すと、表示は37度7分。






減っていない夕食のお皿を見て、情けなさを感じる。





「ゆい、…ごめんね」




泣き疲れた様子の結が腕の中でウトウトし、少し背中をさすっていれば眠ってしまった。







結をベッドにそっと下ろして、散らかった床を片付ける。


食欲、なかったんだね…





朝からこんな調子で食べさせようと必死になって、結の熱にすら気がつけなかった…。


所詮そんなのも言い訳で、気をつけていればもっと早く気がついていた。





具合悪いのに怒鳴っちゃったな…。