「先生の手払って逃げたの、誰?」 「…知らない」 「小春は熱があるって言ったよね?」 「…ってない」 「今日はベッドで大人しくしてないとダメ」 「りょう先生イヤ!きらい!」 顔を上げて叫んだ小春ちゃんを見て、涼先生は呆れたようにため息を吐いた。 「こっち来て」 両手を伸ばして抱えようとする涼先生を、小春ちゃんは手を振り回して激しく拒む。 「そうか、小春は奏太先生がいいんだな」 「そうだよ!!」 そんなに大きな声を上げたら熱が上がるよ…。