その後、共同部屋の子どもたちに感染することを防ぐために、小春は個室へ移ることになった。
昼間俺の気を引くために食べものを出していたのは別だが、今回の嘔吐は感染症も考えられる。
突然空いたひとつのベッド。
「こはるちゃん、もう戻らないの…?」
「元気になったら戻ってくるよ」
「もしかして、しゅじゅつするの?」
「しないよ。大丈夫だ」
楓も心配だよね。
「…せんせい?」
「ん?」
「あした 会える?」
「小春にか?」
頷く桃は、空いたベッドに視線を移す。
「そうだな…、まだわからない。会えるといいな」
夕食時には桃に優しく教える余裕があったのに、夕食後に突然体調不良だもんな。
そりゃ、桃も心配するよ。


