「小春は先生が大好きなのかぁ」
そんな風に笑ってみたら、ちょっとムッとした目になった。
「ちがうもん!」
「ハハ、違うのか?」
「ちょっとだもん」
親指と人差し指を合わせて、どれくらい『ちょっと』なのかを見せてくれた。
「なんだ、そんなにちょっとなのかよ。アリより小さいじゃないか」
「くふふ…っ」
やっぱり笑った顔が見たいよね。
「ほかにもお友だちはたくさんいるから、小春だけの隣にいることはできないの」
「しってるよ」
「そうだね。
だけど小春が困ってたら、先生力になるから」
「…うん」
「食べもの吐いたりしなくていいよ。小春が苦しくなるからね」
「…わかった」
入院中の不安な気持ちはみんな同じだよね。


