事前に連絡を受けていた小春の病室へ行くと、楓はベッドで本を読んでいて、桃はまだ検査から戻っていなかった。



「小春」


「せんせい!」


「吐いたの?」


「うん、吐いた!」






30分程前に小春が嘔吐したと連絡をもらって、様子を見に来た。




「今は?」


「もうなおった!」


「そうか」





吐物を確認したが、ほぼ固形だった。


飲み込んだものを吐いたというより、食べていたものを出したような感じだ。







「もう下げようか」


「やだ!」


「また吐いたら嫌だろ?」


「だいじょうぶ、食べれる」






他のみんながとっくに食べ終わっていても、小春だけ何時間も食べ続けている。




「ぜんぶ食べるから、先生待ってて?」


「…わかったよ」