「あ、涼先生だ!」
「遊ぼ?」
「お絵かきしよ!」
共同病室から騒がしく出て来た子どもたち。
「ほらほら、みんなは食器を片付けるんでしょ」
慌てて追いかけてきた看護師が、苦笑しながら引き止める。
「具合悪いお友達のところにいくんだ。ごめんな」
「そーなんだ、わかった!」
「涼先生、あそべないの?」
「お友だちを治しに行くんだって!」
「そっかぁ、遊べないのかぁ」
『じゃああとでねー!』
揃って手を振り諦めた様子を見て、看護師も嬉しそうに微笑んだ。
みんな辛さがわかるから、誰かの気持ちも考えられるんだよな。


