「高島帰って来たら雷落ちるぞ」



「…じゃあどうすればいいの?」


泣きそうな季蛍さんを見て、蒼はホッとため息を漏らす。



「外来に行ってきな」



「…それだけは嫌」




「ほらな。わがまま」



俺と季蛍さんを交互に見つめた蒼は、そう言ってまたため息を漏らした。



「高島が帰ってきてからじゃ遅いだろ…」



「…だって」