それから数時間後、点滴を終えた翔の元へ。
「翔」
「…なに」
「おいおい、反抗的だな」
針を抜いて止血し、袖を戻してやる。
「前回の通院日、来なかったの何で?」
「……」
「翔?」
「行きたくなかったから」
「薬だって切れたろ?1週間薬飲まなくていいと思った?」
「…思った」
「…そうか」
そっぽを向いてしまった翔。
パソコンを確認しようと思った時、足に小さな紫斑を見つけた。
「…翔、ちょっと動かないで」
胸を押さえて裾を捲ろうとしたら、腕を振り払って抵抗する。
「翔」
強めに名前を呼べば、すぐに抵抗をやめた。
裾を捲り上げて見てみると、両足にいくつもの紫斑が見つかった。
…そうか、暴れたのは隠すためだったんだな。
両腕でルートが取れず足に点滴を打つことになり、さっき俺が裾を捲ったんだっけ。
ようやく理解できた。
「体痛む?」
「…別に」
「ここ」
手で足や腕の関節に触ると、翔は少し表情を歪めた。
「…たまに痛いけど大丈夫だよ」


