数分押さえられ、港がそっとガーゼを捲る。 「止まった」 ガーゼを離して傷口を確認すると、港は『オッケー』と呟いた。 「ありがと、助かった」 「翔くん、普段もあんな感じ?」 「いや、初めてだよ」 「そうなんだ。ちょっと取り乱してたね」 「驚いた、俺も避けられたらよかったんだけど」 「子供とは言え…、男の子の力だもんな」 自分でも鏡を使って確認し、血が止まっていることを確かめた。 「同じところは噛みたくないな」 「そうだな…、気をつけた方がいい」