それまで眺めていた港が、衛生手袋をはめて椅子を寄せた。 「俺やる」 一旦ガーゼを取り出し、港が傷口を見る。 「結構深いな」 新しいガーゼが入ると、強く指で押さえられる。 「ッ…た、」 自分でやると痛みを避けてどうしても力加減をしてしまうけれど、他人にやられるとそうもいかない。