「奏太先生!?」 口からダラダラ血を流す俺を見て、驚いた看護師が慌ててタオルを持ってくる。 「どうされたんですか!?」 返事をする余裕もないまま流しへ行き、蛇口を捻って手を洗う。 「やべ…、止まんね…」 口を濯ぐと血が止まらなくなるだろうから、指で押さえているしかないな。