「でも季蛍さん、仕事中大丈夫なの?」



「大丈夫…です、港くんが私なんか心配しても…」



「ああ、余計なお世話になっちゃうね」




「いやッ!そうじゃなくて…」




「ふふ、別に気使わなくて大丈夫。蒼先生にお薬出してもらったら?」



冗談混じりに笑ってそう言うと、季蛍さんは何だか不満そうな顔。


「港くん…ッ」



「だって喘息を我慢するのは無理じゃない?」




「ほーら。…港にも言われる」



蒼がそう言ってまた季蛍さんを睨むと、季蛍さんは少し俯いて。



「高島先生…帰ってきてからでいい…」