診察室に戻れば、季蛍は気まずそうに顔を伏せていた。


「後日しっかり診るんで!」



高島はそう言って、季蛍を立たせる。



「今は吸入で落ち着いてるので。…な、後日おいでよ」



「いつ…ですか?」



嫌そうな表情を見せる季蛍に、高島は笑って


「明日…明後日。どこかで捕まえるから」



と返した。




「お疲れ様です!…何かあったら連絡ください」



「りょーかい。ありがとう」