「置いておくだけ置いておきますね!」 彼はその後強要することもなく、しばらくして部屋を出ていった。 食べられない…飲みたくない… 水分を取らないせいで、口の中も唇も乾燥しているのがわかる。 このままじゃ点滴だな…。 眠る前に打っていた点滴がいつの間にか終わっていたのに、また再開することになるかもしれない。 考えれば考えるほど嫌になる。