その結果、肋骨の痛みと重症化した喘息、引かない蕁麻疹が理由で入院になった。
高島先生は
『できれば入院は避けてあげたい』
と言ってくれたが、そうもいかないことも確か。
それくらい、自分でもわかってしまう。
不調が重なり免疫力が低下したことで、すぐに高熱が出るようになった。
食欲も更になくなり、水分を取ることも上手くできない。
「…よし、いいよ」
胸の音を聞いていた高島先生の手が抜けた。
「もう眠っちゃいそうだなぁ」
そんな声も、遠くの方で聞こえる。
「いいよ、我慢しなくて」
重たい瞼がくっついて、フッと意識を飛ばした。