別の部屋で検査結果を報告し、レントゲン写真も見てもらった。



「ここまで我慢するかな…」


呆れた表情の蒼先生が、ため息と共に声を漏らした。


「気が付かなかった」


検査結果すべてに目を通すと、ベッドの上に腰を下ろす。





「…気づいた?こんなの」


レントゲン写真を指さして、苦笑しながら聞かれた。




「いえ、…全く」



「わからないよな、痛がる素振りも見なかった。…酷くなる前でよかったよ」



「少しの間は喘息の薬で様子を見ようと思うので…、肋骨の痛みは経過観察で」



「わかった、…ありがとう」