検査着に着替えた季蛍さんが、強ばった表情を浮かべる。
けれど事前にお願いをしておいた放射線技師の男性が穏やかな笑顔を浮かべるので、心配はいらなさそうだ。
「重くないといいんですが」
「…ん、そうだね。仕事あるしね…」
限界まで頑張る季蛍さんだから、余計みんな心配する。
「蕁麻疹も久しぶりに見ました」
「…ストレス性だね?」
「そうですね。言ってくれないと困りますね」
呆れたように笑う高島だけど、気持ちはわからなくもない。
ちょっと我慢をがんばる奴が、うちにもいるからなぁ…。
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