しばらく経って部屋に戻ると、季蛍さんは横たわっていた。
「痛みはどう?」
「引かない…です」
青白い顔色が辛そうだ…。
「レントゲン撮ってみよっか」
「…はい」
「歩くのしんどいと思うから…、」
言い掛けたところで高島も気が付き、部屋を出ていこうとする。
「車椅子持ってくるね」
「…っ、いいです!」
「歩くのしんどいよ」
「大丈夫……ぃッたぁ…ッ」
声を上げて痛みが出たのか、体を半分に折ってしまう。
高島は苦笑いを浮かべたが、そのまま部屋の外に出た。
「はい、おいで」
車椅子を持ってきてくれた高島が促すが、季蛍さんは動く気配なし。
「白衣は目立つから脱いだらいいじゃない。…ね?ほら」
季蛍さんは拒む隙もなく、車椅子に乗せられた。


