「大丈夫なのか?」 風呂から上がった季蛍が、ソファに体を放り出す。 「全然大丈夫」 タオルで顔を覆ったまま動かなくなった季蛍を見ていると、とてもそうとは思えない。 「昼食、どうしてんの?」 「……」 「朝食べてないのは知ってる」 「……」 「昼と夜は?」 「……」 「そんなんじゃ体持たないよ」 呆れ溜め息ひとつ。 「心配しなくていいから」 タオルに篭った声が聞こえる。 「強制的に帰らされるまで病院にいたんだろ?」 「だって……、本当は当直だったもん」