「はい、できたよ」 奏太がどこかへ消えたのを名残惜しく思っていたら、体を起こしたまま眠っていたようだ。 結局放置した服のボタンを奏太が留めてくれた。 最後のボタンが留め終わっていた。 「家に薬ないからさ。痛み酷くなるようなら病院でもらったほうがいい」 「うん…」 「起きて何か食べたら」 「いい…寝たい」 「ん、じゃあとりあえず寝な」