フルーツの器は空になっているが、他の食事には手がつけられていない。 「陽、いらない?」 「…ごめんね、無理かも」 「わかった。大丈夫だよ」 テンションが低くなってしまった陽の頭を撫で、器を受け取った。 「着替えて待ってて」 「うん、…もう出るよね?」 「荷物まとめたら出るよ」