__「港くん!」
昼休みにわざわざ時間を空けてくれた季蛍さんが、陽の病室へ一緒に同行してくれた。
「陽さんの退院、おめでとうございます」
「ありがとう。会いたいって言ってくれて嬉しい」
「緊急手術をしたって聞いた時はびっくりして」
「心配してくれたんだよね」
「ふふ、当然です」
優しく笑う季蛍さんが、病室の扉をノックする。
「開けていいよ」
「失礼します…」
扉の隙間から中を覗いた季蛍さんが、首を傾げて笑った。
「寝てますね」
「…今?」
退院当日に昼寝かよ…。
なんて思いながら扉を開け、中に入る。
窓の方へ体を向けて、どうやら寝ているようだけど…。
「陽」
名前を呼べば、素直に反応があった。
「季蛍さん来てるよ」
その一言に陽はすぐに体を向け、そして笑顔を見せた。
「何で!?」


