「手、繋ぎたい」



「…いーよ。」





2週間ぶりに定時で帰ることが出来て、陽と夕飯の買い出し。



散歩がてら徒歩で行きたいって言うから、近くのスーパーまで歩き。






買出しに行くだけなのに、"手繋ぎたい"




寂しい思いさせてごめん、って思いだけ。







握った陽の手は柔らかくて、ちょっと冷たい。






「夕飯何がいい?」


「陽に任せる」


「ん~?」


「じゃあ2人でカレーでも作る?」


「え、いいの~?」


「うん、そーしよ」