_「蒼先生、はっきり出ました」 結果の出たキットを持ってきてくれた高島の手元を確かめると、確かに『インフルエンザA型』の反応がある。 俺も高島もそもそもそうだろうとは思っていたし、季蛍も「風邪だ」と言うのには「検査」のことが頭にあったからだろう。 「喘息も気になるので、ちょっと様子見てもらえると」 「わかった、ありがとう。」