「あ。陽さん来られてますよ~」 看護師さんが誰かに声を掛けるのが聞こえてくると、奥から足音が聞こえてくる。 「おう、よく来たね」 手術着に白衣姿の港は、私の頭に一度手を置いて優しく笑った。 「検査10分くらいで終わるから」 港が看護師さんと準備を始めて、私の心臓の鼓動も早くなっていった。 「何か気になることはありませんか?」 準備を手伝っていた看護師さんが話し掛けてきて、咄嗟に首を横に振る。 「特には…」 「何かあったら遠慮なく」 「…ありがとうございます」