港から病院に行くことを誘われてから2日。
日にちを重ねていけばいくほど、体調は悪くなってきて。
食べやすいアイスクリームなんかも、もう食べたいと思えなくなった。
胃の中に何もないはずなのに、吐き気だけは治まらない。
胃の不快感から 眠れない夜も続いた。
そんな私を仕事に行きながらも気にかけてくれていた港が、もう見ていられなくなったらしく、時間を指定されて病院に呼ばれた。
当然港は仕事があるから、同じ時間に病院に行く事は不可能で。
1人で病院まで行くのは、やっぱり怖い気持ちも強い。
万が一のときのことを考えると、バスよりもタクシーがいいでしょ?
って港がそこまで気遣ってくれて、タクシーに揺られて病院に来た。
タクシーを降りて病院の入口を前にすれば、帰りたい…そんな気持ちも強くなってくる。
緊張から気分が悪くなってくるような気がして、タオルを手に院内へ入っていった。