そんなことを考えながらぼーっとしていたら、陽の手が伸びてきた。



「港…ごめん」



もう食べられない、と渡された器の中にはまだ半分アイスクリームが残っている。



「もういい?」



「…いい。」



「陽さ、明日病院に来てみる?」



「…何で?」



「心配だから」



「…。考えとく」



「うん、じゃあ考えといて」







陽の手は冷たいのに、体は少し熱くなってきて。


熱が上がるかもしれない…







そう思う度、明日のどこで病院に呼ぼうか…




無意識に頭の中でそんなことを考えていた。