「触らせて」 布団の隙間から手を入れて首元に手を当ててから、汗ばんだ額にも手を触れる。 「昼食べたものは?」 「……吐いた」 昼時間が空いて一度連絡した時は、少し食べられたと言っていたけど…。 陽が服用してる薬のせいなのか…? それとも…? いろんなことが頭の中を過ぎるけど、どれも確信は持てなくて。 「何が原因なんだろうなぁ…」 怠そうな陽の髪を撫でながら、無意識に呟いていた。