薬を飲み終わった頃、港が戻ってきた。
「明日の朝には治ってるといいな」
「ありがと…」
水まで持ってきてくれて、止まっていた涙が目に浮かぶ。
「ごめんなさ…」
ポロポロ涙が伝えば、港は手で拭ってくれる。
「食事中だったのに…」
言葉を繋いで港に謝れば
「なんだ、そんなこと?」
って笑ってくれる。
「気にしてないし何とも思ってないから」
いくら病院で働いてるからって、へっちゃらな訳じゃないだろうし、いい気分はしないはずなのに。
港の優しさに、また涙が伝う。
「もー、泣かない。ゆっくり寝てろ」
抱きしめられたと思えば、ゆっくり体を倒されて。
「喘息怪しかったら起こすから。…おやすみ」
頭をポンポンされて、港は部屋を出て行った。


