すぐ側で食べ進めていた港が、異常に震える私の手先を見てわかりやすく苦笑いを浮かべた。
「今日何も食ってないだろ」
「…ん、うん」
素直に頷けば 港は自分の手を止めて、私の手元から器とスプーンを取った。
スプーンですくい上げたお粥を、優しくフーフー冷ましてくれるその優しさ。
ちょっと子供扱いされている気もするけど、今はそれが嬉しい。
「はい」
スプーンが近づいてきて口を開けると、優しい味が口の中に広がった。
「…どう?」
「…おいしい」
心から出た「おいしい」に、港も「よかった」と笑ってくれる。
メニュー