ベッドに横になってはいるものの、なかなか寝付けずぼーっと天井を眺めているだけ。 港が準備してくれた市販の薬も、何も食べていないせいで飲めない。 手が震えてペットボトルを開けることも出来ないし、自分でトイレに行くこともできなかった。 もう天井を眺めているのも飽きてきた…。 気分の悪さにそっと目を閉じた時、扉が静かに開いて光が差し込んだ。 足音が聞こえて目を開ける。 ……港?