3分くらいたったところで鍵が開いた。



「痛い?」



「…ううん、平気」






洗面所で手を洗う陽を待っていたら、『戻ってていいよ…』って小さく呟く。




「…薬飲むの?」




流れで聞いたら陽は顔を伏せて、黙ったままタオルで手を拭いた。





「ありがと…ついてきてくれて」




質問に答えない陽は、先に洗面所を出て寝室へ入っていってしまった。





……なんの薬?