なかなか下がらない発熱のこと、注意してあげてほしい喘息のことを詳しく説明してくれた奏太くんは、以前と同じように夏来のことを褒めてくれた。




「お薬がんばってね」




褒めてくれた後応援してくれた奏太くんに、夏来もすぐに頷いた。



頬に残る涙の跡も嘘みたい。








泣き顔を笑顔にするのはやっぱりすごいよね…




なんて思いながら、奏太くんにお礼を言って部屋を出て行った。