その後手際よく診てくれた奏太は、夏来のことをたくさん褒めてくれた。 『肺炎になる前でよかった』 『できるだけ注意して見てあげて欲しい』 さすがだと思う細かい所まで説明してくれる奏太は、最後にまた夏来に声を掛ける。 「来られて偉かったね」 「んふふ」 嬉しそうに笑う夏来に季蛍が「お礼は?」と声を掛けると 「先生 ありがとう」 と恥ずかしがって季蛍の後ろに隠れながらも言ってくれた。 「どういたしまして」