「ごめん、寝た…」



数十分後、隣部屋から出てきた港は、そう言って苦笑いを浮かべた。



「いいよ、ゆっくりして行って」



「港くん、夕食食べていきません?」



「いや、少ししたら帰るよ」



「陽さんには少し休んでもらいたいし」



「夕飯までご馳走になるなんてできないよ」



「大丈夫です、港くんの体が心配だから」