___「いってらっしゃーい」 夏来が家を出ていくと、蒼が隣の椅子にポンポンと手を置いた。 「ご飯食べて」 「…過保護」 「いいから」 椅子に座ると、蒼は 「夏来、体育出たそうな顔してたね」 と苦笑いをした。 「…うん。でもしょうがない」 「…喘息さえ出てなければな」