「おはよー。陽」



白衣を身にまとった港が、ひらひらと手を振っている。



「食事、持ってきてもらうね。ちょっと待ってて」



頷けば港は病室を出て行って、パタンと扉が閉まる音だけが響いた。



逃げられないのはわかってる。



でも、退院まで頑張れる自信がない。



ないんだよ、私には。